栗原正明建築設計室 一級建築士事務所
代表 栗原正明
昨年末、千葉大学医学部記念講堂を訪れた。
以前自分が勤めていた槇総合計画事務所が設計し、1963年に出来た建物で、昨年大掛かりな改修が行われた。
同じ設計事務所が50年を経て新築と改修の両方を手掛けた事になる。
建物全体の大きさや構成は新築時のまま、使われ方や設備的な要求の変化に合わせて内部を変更し、耐震性能の向上や材料劣化への対応なども行われている。
それに必要だった労力と意義は、新築時のそれに劣らず大きいのではないかと思う。
一方で建築的な空間体験からすると、止むを得ない事とは言え、新築時に有った連続性や流動性、透明感は相当損なわれてしまったのだろうと想像される。
今自分が改修に関わる仕事をしている事も有って、色々と考えさせられる貴重な機会となった。
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