こんにちは! 暮らしを大切にデザインする建築家たちのギャラリー「横濱元町AA STUDIO」代表の青木恵美子です。私自身は3代目ハマッコ(濱オバサン)です。私が建築家を目指したのは高度成長期にさしかかる頃でしたが、その頃から漠然と「暮らしをつくるために建築家になりたい!」と暮らしのデザインを目指しました。あれから半世紀程経過し、経済も豊かになり技術も進歩し、日本人はいろんなものを手に入れました。しかし経済成長と科学技術向上ばかりが優先され、日本人がもともと大切にしてきた「暮らしをデザインする」ことが忘れられているように思います。3.11以降新しい価値観へとパラダイムシフトしている今、古くて新しい価値観である「暮らしをデザインする」を大切に
活動している建築家の仲間が集まって ”横濱元町AA STUDIO” は昨年スタートしました。「暮らしを大切にデザインする」ための情報を発信いたしますので、よろしくお願い致します。
今回は、家づくりの方法について考えてみましょう。
多くの人が家づくりに求めることは大きく2つあるのではないでしょうか。
一つ目は、「住宅の性能」を大切に家づくりを考える方。
高気密・高断熱で一年中安定した環境で快適に暮らせること。
床暖房などできれいな空気でぬくぬくの空間を手に入れられること。
太陽光発電など地球環境の為に省エネルギーを。などなど。
住宅機器で安定した暮らしを求めるかたは 「性能派」
二つ目は、「自然の恵みを大切し人間の五感」を中心に家づくりを考える方。
光を一日中たっぷりとふりそそぐ明るい家
風が通り抜け、空気がきれいな家
鳥のさえずりや木々の葉音など自然の音が聞こえる家
新緑の香り、潮風の香りなど周りの香りを感じる家 などなど。
自然を感じる五感を大切にした暮らしを求めるかたは 「五感派」
どちらも大切なことなのですね。
しかしよくよく考えますと、「性能派」も「五感派」も、実は技術的な家づくりで解決できるのですね。
「性能派」は言うまでもなく技術の成果ーハードです。ハウスメーカーや住宅メーカーなどがしのぎをけずって研究開発して数値的にすばらしい結果の上にできた機器や考え方でできた住宅なわけです。もちろん、建築家も日々研究しいろんな技術をとりいれて家づくりをしているわけです。どの機能が自分にとって大切なのか?を考えることが住まい手には難しいのですが。。。
「五感派」は建築家が口をそろえて唱えていることで、一見技術とは無縁のソフトのことと思われがちですが、どの方向から光があたるからどの位置に効果的に窓をつける。。とか風が通り抜ける工夫の為に開口部を配置したり。。。などなど 実は、ある程度計算で解決できるものです。
「性能派」も「五感派」も、提供する作り手がコントロールできるものなのです。
しかし、技術的に計算されたすてきな空間の家に住めば、自分らしい幸せな暮らしができるのでしょうか?どんなにステキな空間が提供されても、あなたらしい暮らしができなれば、それはただのハコです。コントロールされてできたハコに自分の暮らしを合わせるのではなく、自分の暮らしに合わせる。自分の暮らしをデザインすることが大切なのです。
家づくりは、自分の暮らしをデザインする=自分の暮らしをえがくことから始まります。自分の暮らしをデザインするには、何から始めたらたらいいのでしょうか?どんな家が欲しいではなく、どんな暮らしがしたいか?を考えることです。家づくりは究極の自己表現ですから、許される限りわがままになってください。
「暮らしを大切にデザインする」横濱元町AA STUDIOの建築家たちは、そのわがままを聞くことからはじめます。是非 自分の暮らしを探しに横濱元町AA STUDIOにいらしてくださいませ!
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