佐賀高橋設計室
高橋正彦
1999年に独立して早いもので20年以上が経ちました。
その間色々なクライアントさんと家づくりをしてきましたがどの家もそれぞれに思い入れがあり、近くを通りかかるとつい外から眺め大切に暮らしているのが伺えるととても嬉しく思ったりします。
年賀状だけのやり取りになってしまっている方もいますが何年経っても親しくおつきあいさせて頂いたり、イベントやオープンハウスなどにお越しいただける方などもいてとても嬉しく思っています。
先日も今から16年程前に設計したクライアントさんから
「元気ですか?」
と急に連絡がありました。
そのお施主さんは仕事の関係でメキシコに家族で住んでいて数年前に帰ってきて、ようやく落ち着いたのでそろそろ家のメンテナンスをと思い連絡をくれたようです。
設計した当時はお子様も小さく個室もあえて区切らず家族全員一つの部屋で寝ていましたが、あれからずいぶん時間も経っているので個室はどうされているか尋ねると
「子供は全寮制の学校に行くことになり、特に間取りの変更をしなくても平気です。この家が気に入っているのでできるだけ最初の形を残したかったのでラッキーでした。」
と笑いながらおっしゃっていました。
既存のものをうまく再利用したり長持ちさせるために手を加えたり。それも建築家の大切な仕事のような気がしています。ましてや自分の設計した建物ですので、今後相談しながら出来るだけ長く住んでもらうことが出来るようお手伝いができればと思っています。
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