マツイリミコ建築設計事務所 一級建築士事務所
マツイアートマネジメントオフィス
松井 理美子
この連載に毎月投稿しているのは、横浜元町にあるAASTUDIOという建築家ギャラリーに登録している建築家です。
現在21事務所23名の建築家が交代で、毎週水・土・日曜日の13:00-18:00にギャラリーにて建築相談をおこなっています。
いまさら自己紹介のようなことを書いてしまいましたが、今回はAASTUDIOでのイベントについてお話しします。
今まで1回/年の頻度で、アート副産物をつかった小物づくり・建築家の愛用品のフリーマーケット・お抹茶トーク・・・といったイベントやワークショップを開いてきました。
今年は、9月17日(土)から25日(日)の10日間、AASTUDIO内にコーナーを構え、コサージュやバッグを制作しているブランドの作品を展示しました。
「Zaaka Vincent」というパリ発のコサージュを中心としているブランドです。
コサージュといっても入学式でお母さんがつけていたようなものとは大きく違い、かなり個性的でインパクトのあるものばかりです。
デザイナー兼社長の小田さんは、パリ在住の日本人女性です。そのためかとても鮮やかな色づかいが印象的です。
大人のアソビ心をくすぐるアクセサリーですが、材料にはとてもこだわっていて作りもしっかりしています。コサージュは花びら一枚一枚から染めているそうです。
ヤギの毛をつかったり、ちりめんをつかい和をイメージしたものがあるかと思えば、スタッズをつかってハードに攻めてきたりと様々です。
ファストファッションや100円ショップ、made in Chineを否定して生活することは難しいですが、最近は国産にこだわったブランドも増えてきています。
「Zaaka Vincent」もそのひとつです。
1点添えるだけで変わる面白さに気づかされます。胸元にコサージュを添えるだけで雰囲気が変わります。また、怠けていたイロドリの感覚を目覚めさせてくれるような気がします。
服が建築だとすると、コサージュは照明のような存在なのかもしれません。なかでも、スポット照明や間接照明に近い気がします。
ダウンライトのように必要な明るさを確保するのではなく、アクセントになる光や陰影をつくりだす照明に似ています。
そこに無くても生活できますが、存在することでより豊かな「くらし」へと変化させてくれます。
建築は建物を建てるだけでなく「くらし」をつくっていくものだという思いで、これからもこういった展示やワークショップを続けていくつもりです。
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花びら一枚一枚にこだわったコサージュ
AASTUDIOでの展示風景
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